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原稿料を踏み倒されそうになった話。

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こんにちは。エーサです。

みなさん、原稿料を踏み倒されそうになったことはありますか?

ぼくはあります。今回はその体験談を綴ります。

ぼくと同じような被害にあう方が一人でも減り、また同じような被害に遭った方の参考になりましたら幸いです。

※原稿料等の数字は改変しています。

原稿料を踏み倒されそうになるまでの経緯

取材・執筆業務を受注し、納品を完了する

株式会社Aより取材記事の発注を記事単価3万円で受け、取材を実施し記事を執筆、約1週間後に3本の記事を納品。

後日A社より契約書が発行され署名、契約が締結。
その翌日、検収完了のメールをいただき、修正依頼はなくわたしの仕事は完了。

翌月末になるも、原稿料が振り込まれない

契約書には月末締め翌月末払いとの記載があったにも関わらず、銀行口座を確認すると支払いがありません。

そこでA社に問い合わせると「記事の公開が次の月になったので、来月になります。また契約書に不備があったため再送します。」との返事が来ました。

納品後の手続きに関しては、ぼくは一切関与していないので、公開日を起点とされると支払いがずれ込みます。
また、この点は事前の通告もありませんでした。

その翌日、事件が起こります。

(プルルル…)

ぼく「はい、エーサです」

A社「エーサさんですか、謝らなければいけないことがあって…」

ぼく「はい、なんでしょう」

A社「契約書の金額が間違っていて、1本あたり1万円にならないでしょうか?」

(一方的に支払日をずらそうとした上に今度は一体何を言っているんだ…?)

ぼく「いや、ちょっと厳しいですね」

A社「3本で3万円の発注のつもりだったんです。」

(契約書にはそんなこと書いてなかったぞ…?)

ぼく「いや、ちょっと厳しいですね…」

A社「じゃあ、原稿を受領しません!」

ぼく「は?いや、おっしゃる意味が…」

A社「今回の業務は記事の公開をもって完了とするものです。1本分は公開済みですので、1本分のみ支払います。他は公開しませんのでご安心ください。」

(何を言ってるのかよくわからん…)

こんな具合に勢いで無理やり踏み倒されそうになり、呆気にとられて電話は終了しました。
電話を切ったあと、心臓がバクバクしていました。

 

未払い原稿料を回収するまで

契約書の内容が間違っているなどという主張は、やはり理解できません。
ここから、ぼくの戦いが始まります。

再度、話し合いを求める

先ほどは電話で一方的に押し切られたため、後日、心を落ち着けて話し合いを求める電話をかけました。

しかし、つながらず。
さらに留守番電話に折り返しのお願いをするも、返信はもらえませんでした。

話し合いに応じる気が感じられません。
そこで次の手段です。

内容証明郵便を送付する

「内容証明郵便」というものを送付しました。

いつ、いかなる内容の文書を誰から誰あてに差し出されたかということを、差出人が作成した謄本によって当社が証明する制度です。

内容証明—日本郵便より)

これは日本郵便が、誰から誰に、いつ、どんな内容の郵便を送ったのかを「第三者として」証明してくれるものです。

内容証明には「証拠になる」という効力があります。
例えば先ほど、話し合いに応じてもらえなかった問題。

これを法廷の場で主張したとしましょう。
しかし相手は、そんな電話は知らないということだってできます。
なぜなら証拠がないからです。

当事者同士の話し合いで解決できなくなった場合、第三者に物事を説明するには証拠力がとっても大切になります。

内容証明は郵便局が内容を証明してくれますから、「そんなもの知らない」と言えなくなるのです。

事実確認を進める

内容証明郵便を送ったところ、A社の代表からすぐに返事がきました。
事実確認をすすめることになり、発注から記事の納品、検収完了までのメールをA社に送付。

納品日・検収日の認識が進み、メールにて

「契約に則った対応をしてほしいということでお間違いないでしょうか?」

という質問をされました。
逆に、契約に則ってない対応ってなんだ。

謎の主張をされる

A氏から電話をいただき、こんなことを言われました。

A氏「契約締結日を見ると、納品の後になっていますよね。契約締結前の業務は業務ではないので、契約に則った対応をするならばウチには支払う義務はありません。
でもそんなつもりもないので、当初の通り3万円で決着させませんか?

ぼく「納得いたしかねるので、法的手続きをとらせていただきます。」

A氏「ええ、どうぞどうぞ、おまかせします。」

民事調停の申し立てをする

謎の主張はやはり受け入れられないので、第三者を交えて話し合いをすることにしました。
ちなみに民事調停というのは、訴訟ではありません。

詳しくは裁判所のホームページにある「民事調停をご存知ですか?」をどうぞ。

▼ 5分程度で見られる動画もありました ▼

手続きはちょ〜う簡単です。
「調停申立書(ちょうていもうしたてしょ)」という書類を書いて、所轄の簡易裁判所に提出するだけです。

調停受付にいけばやり方は一通り教えてもらえますから、一人でも余裕でできました。
証拠書類の準備が少し大変でしたが、これといって難しいことはありません。
手続きが少し面倒なだけです。費用などは別記事でまとめておきます。

和解する

調停申し立てが簡易裁判所に受理してもらえると、「調停期日呼出状」というものが送られてきます。

調停期日呼出状

こんな感じです。

いよいよか…と思ったところでA社からこんな内容のメールが届きました。

本件につきまして、調停となっておりますところ、弊社としましては、顧問弁護士と相談した結果、
貴殿がご主張されておられる金額をお支払いして、本件を解決させていただければと存じます。

つきましては、お支払い金額とお振込口座について、改めてご教示ください。

電話では「ええ、どうぞどうぞ」なんて言っていたのに態度が変わりすぎです。
無事に全額支払っていただきました。

 

未払い原稿料を回収してみて

割に合わない

今回は、今後のためということもあり、採算性度外視でいけるところまでいってみようと取り組みました。

非っ常ぉ〜にたくさんのことを学べましたが、精神的な消耗が半端ではありません。
数万かそこらの原稿料では訴訟を起こして損害賠償請求もしていくらかぷん取るくらいしないと割に合いません。

まぁそれでも、とてもいい勉強になりました。

自分に非がなければ大丈夫

相手があまりにも堂々としているので「あの余裕はなんなんだろう?」となんども頭をもたげました。

しかしどう考えても、ぼくには非がありませんでした。
だって、普通に取材して普通に執筆して納品しただけですから。
修正依頼ももらってないし検収完了したメールもらってるし。

考え抜いて、自分に非がないと思えば(たとえ多少あっても)、納得できるまで取り組んだ方がいいと感じました。

変な会社の特徴

上記の体験や知人の話を元に、変な会社の特徴をまとめてみました。
変な会社とお仕事をしないための参考材料としてご活用ください。

ホームページに実績が載ってない

実績は会社の宣伝材料。それが載っていないのはなんか変。

金額の話をなかなかしない

仕事を発注するとなったら「いくらで?」となるのは当然。
お金の話を渋るような方とはお付き合いをしない方が無難。

とりあえず進めちゃって、と言う

とりあえず進めた仕事への対価は支払われるのでしょうか。
こんなセリフが出るのは技術の価値を軽んじている証拠。

他の業界はよくわかりませんが、とりあえず適当に書ける文章などありません。

契約を交わそうと提案すると「信用してないのか!」と怒り出す

契約を交わすのは、立場を対等にするためです。
お金が後払いであれば、支払う立場の方が圧倒的に有利でしょう。

立場が弱いから、自分の身を守るためにそうするのです。
個人的にはいちいち契約書交わすの面倒です。

これも、業界によって違うかもしれません。契約書なんか全然交わさないよー!という業界の方、いらっしゃいましたら教えていただきたいです。

言ってることがコロコロ変わる

これはここまでの記事を読んでいただけたら感じているかと思います。

変な人と戦う時に大事なこと

焦らない

さっさと終わらせたい気持ちが登場しますが、じっくり進めていくのが吉。
焦っても事態が好転することはきっとありません。

欲張らない

事実に基づいて、正当な範囲での主張に留めましょう。
第三者を交えた話し合いをする際には、欲張りは不利に働くでしょう(予想)。

専門家に頼りまくる

素人がいくら頭をひねっても限界があります。
その道の専門家を頼りましょう。

以下、に今回調べたものを紹介しておきます。

今回の事件は大変勉強になりました。
精神的にかなり疲れましたが、原稿料も回収できて、気持ちもすっきりして万々歳です。

内容証明郵便の書き方や民事調停申立書の書き方なども、ぼくの経験した範囲でまとめておこうと思います。

それでは。

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