Google しごと検索のindexing API利用を自動化した【ソースコード有り】

自社の採用サイトや採用ページにgoogle しごと検索を適用したい(でもindexingAPIの部分で躓いている)という方向けの記事です。

公式サイトの案内だけでは上手くいかなかったので、多くの人が無駄に苦労せぬようにと記録に残しました。

indexing API を利用する必要性

一言でいえば「常に最新の情報を掲載するため」です。以下、公式ガイドラインからの抜粋です。

求人情報の URL では、サイトマップではなく Indexing API を使用することをおすすめします。その理由は、Indexing API は Googlebot に対して、サイトマップを更新して Google に通知するよりもページをクロールするよう指示するためです。ただしそれでも、サイト全体をカバーするためにサイトマップを送信することをおすすめします。

(参照元:IndexingAPI クイックスタート

indexing APIを用いることで、Googlebotに「この求人ページをクロールするように」という指示が出せる。

サイトマップ送信も併用して確実にインデックスするようにしましょう、ということだと思います。

サイトマップの送信だけでも掲載は可能。しかし公開後1週間経っての掲載、求人をクローズしたのに閲覧できる、といった状況は避けたい。

常にフレッシュな状態を保持するためのindexing APIですね。

indexing API の実装手順

実装手順は、大きく分けて以下の4ステップ

  1. API Consoleで秘密鍵を取得する
  2. ライブラリをダウンロードする
  3. 公式サイトから認証用コードをコピー
  4. Webサイトに実装

API Consoleで秘密鍵を取得する

Indexing API を使用する前提条件に従って、プロジェクト作成→アカウント作成、→所有権の確認→秘密鍵の取得といった手続きを済ませます。

ガイドラインに従うだけなので、そこまで複雑ではありません。この先が少しややこしいです。

ライブラリをダウンロードする

ここも少しややこしいです。2段階あります。

1.リリースをダウンロード
https://github.com/googleapis/google-api-php-client/releases

indexing APIを利用するためのライブラリをダウンロードします。

 

2.indexing のファイルをダウンロード
https://github.com/googleapis/google-api-php-client-services

なぜかindex用のファイルが無く、不足分を上記のライブラリから再びダウンロードします。

src > Google > Service と辿っていき、indexingフォルダとindexing.phpファイルをリリースの方へコピーしました。

筆者はこの部分でかなり躓き、[覚書] Indexing API バッチAPIでやってみる [PHP] | きままにを参考にすることで対処できました。

公式サイトから認証用コードをコピー

公式サイト(アクセストークンを取得する
)にindexingAPIを利用するためのコードが公開されています。これを使い、ターミナルを用いて動作確認をします。

※公式サイトのサンプルコードは、バックスラッシュが欠けているので修正が必要です。

【誤】
\"URL_UPDATED" ←バックスラッシュがない

【正】
\"URL_UPDATED\"

Webサイトに実装

ターミナル(windows はコマンドプロンプトでしたっけ)で実験してみて、googleのサーバから「200」が返されたらOKです。

あとはWebサイトに実装です。

アクションフックとコードの紹介

WordPressサイトに、アクションフックを用いて実装しました。フックの種類と実際のコードを紹介します。

アクションフック

【transition_post_status】を用いました。wordpressの投稿ステータスが変化したときに起動します。使い方の詳細は「Codex 日本語版」を参考に作成。

コードの紹介

実際のコードがコチラです(一部改変しています)。

▼APIを利用するコード

 

▼Wordpress上で申請プログラムを呼び出すコード

新規追加・削除・更新の3種類に分岐させています。こうすることで、求人の新規公開・削除・内容変更を即時に反映させられます。

上記のコードとクライアントライブラリを、プラグインファイルとしてひとまとめにすることも可能です。

まとめ

WordPressサイトであれば、紹介した方法で常にフレッシュな求人情報を掲載可能。

掲載無料、成功報酬フィーもゼロ。上手く使えば採用コストの削減も見込めるのではないでしょうか。

筆者の経験上インタビュー記事経由で採用が決まることもありますから、しごと検索経由でマッチングする方法もあると思います(人材紹介業の価格破壊の契機になる…?)。

▼関連記事(Wordpressへの実装)
googleしごと検索をWordPressに実装した【ソースコード有り】

ABOUTこの記事をかいた人

編集者。メディアづくり・チームづくり・コーチング(編集の)が得意。生きづらさを市場化すべく試行錯誤中。薬を飲むの苦手、手数の多い単純作業苦手、声の大きい人苦手、飲み会苦手。根性叩き直し中。目標はリオネル・滅私。