「大人の原稿執筆パック」で文豪のような旅をしてみた。

2018年7月某日、「大人の原稿執筆パック」という一風変わったプランを利用して、『THE RYOKAN TOKYO YUGAWARA』に宿泊してきました。

文豪のような旅をした体験談を紹介していきます。

THE RYOKAN TOKYO YUGAWARAって?


神奈川県にある温泉地、湯河原町にある旅館です。

個人投資家の千葉功太郎さんと、ホテルプロデューサーの龍崎翔子さんとが「CHILLな温泉旅館」をコンセプトに協業でリニューアルオープンされたものです(参考:https://www.fashionsnap.com/article/2018-01-17/the-ryokan-tokyo/)。

この旅館を訪れようと思った理由は2つ。

ひとつは「ホテルはメディア」という見方に共感したこと。
もうひとつは「大人の原稿執筆パック」というプランに魅力を感じたためです。

プロデューサーとして関わった龍崎翔子さんは「ホテルはその土地柄を映すメディアになりうる」という考え方をしています(参考:http://hares.jp/2017/08/29/hotel-she-osaka/)。

ぼくはこの点に大変共感しました。
宿泊施設は、旅行者とその土地をつなぐ役割を担うことができます。
もしもホテルがその土地の醸し出す雰囲気を凝縮して映し出すのであれば、土地ごとにホテルの雰囲気が変化します。


これは「この土地のホテルには、一体どんな世界観が凝縮されているんだろう」という好奇心が芽生えることにつながります。ホテルへ泊まること自体が、旅の楽しみのひとつとして加わるんですね。

それまでは、ただ寝泊まりして身体を休める場所だったものが、一種の観光地になる(もちろんどこへ行っても同様のサービスが用意されているホテルも安心感という魅力がありますが)。

宿泊そのものがエンターテイメントになるといいますか。
となると今度は、土地の雰囲気を吸い上げて、編集し、ホテルという空間にパッケージングしていく美的感覚や技術が問われます。


これって、その土地らしさを感じ取る柔らかさやそれを宿泊施設という箱に落とし込む根気、世界観を言語化して周囲の人々に伝えていく伝達力、編集的にもかなり高度な技を駆使することになります。

いち編集者としては、ホテルを切り口にその土地の雰囲気や空間にある世界観に、分け入らないわけにはいきませんでした。

メディアとしてのホテルって、どんな感じなんだろう、どんな編集が施されているんだろう、もう宿泊してみるしかありません(笑)

加えて、「THE RYOKAN TOKYO YUGAWARA」のホームページを眺めると、湯河原という土地はなんと文豪たちが慣れ親しんだというではありませんか。さらに「大人の原稿執筆パック」という珍しい名前の宿泊プランがある。

大人の原稿執筆パックって?


1泊3食つき、コーヒー飲み放題、缶詰になって原稿執筆に集中できるというプランです。
夏目漱石や芥川龍之介という文豪が親しんだ、湯河原という土地に因んだもの。

東京から電車で2時間弱、東京在住で仕事or趣味で執筆活動をする方にはもってこいの企画ですよね。都会の忙しない感じから逃避をして非日常に浸りつつ、ゴリゴリに執筆活動をするという。

大人の原稿執筆パック、体験談と感想

1泊2日のプランで利用しました。
宿泊をするまえに「滞在中は、原稿の企画と2000文字の執筆をする」という目標を立てました。

企画のテーマは「文章力の向上」で、その内容は、そもそも文章を書くことには複数の作業が絡み合っているから、それを解いてひとつひとつの作業について解説していくというもの。

パソコンはもっていかずに原稿用紙とペンを用意。
スマホは受付の方に預かっていただき、インターネット環境は完全にシャットアウト。
文字通り缶詰の状態で執筆活動に励むことができました。

何となく予想はしていましたが、2000文字では全く足りませんでした。
5章立てで企画をつくり第3章までざっと下書きをしたところでタイムアップ。

文章を書く前に伝えたいことのイメージをスケッチにしたり、原稿用紙とタイピング入力の身体感覚の違いを感じたり、普段の仕事では体感できない感覚を覚えました。

1泊3食つきのためご飯のことを考える必要がなく、コーヒーは飲み放題、疲れは温泉で癒せる、という素晴らしい環境でした。

ただし目標を達成するのだというプレッシャーがあったため落ち着いて温泉に浸かることはできませんでした(温泉はこぢんまりとしてて、個人的には程よいサイズ感でした。若干、お肌がしっとりしたように思います)。

2泊3日のプランで宿泊、2泊目の夜までに目標を達成する計画で進め、最後の夜はプレッシャーから解放された状態で温泉に浸かる方が、よりよい体験になると思います。

1点気になったのは空調の音(ウォンウォンという感じの機械音)。

少し寝づらかったり深い集中状態に入りづらかったりしたため、物音に敏感な方は耳栓かノイズキャンセル機能付きのイヤホンを持参したほうがいいです。

まとめ


ぼくは新潟在住で、東京を経由して宿泊してきました(東京で用事があったため)。

新潟から東京、そして神奈川へ移動して缶詰になって原稿を書くという行為は、すげー疲れました(笑)

東京・埼玉・神奈川・千葉あたりに在住しており、なにかしらの執筆活動をする方にはけっこう馴染むプランだと思います。

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ABOUTこの記事をかいた人

編集者。メディアづくり・チームづくり・コーチング(編集の)が得意。生きづらさを市場化すべく試行錯誤中。薬を飲むの苦手、手数の多い単純作業苦手、声の大きい人苦手、飲み会苦手。根性叩き直し中。目標はリオネル・滅私。