※更新情報(2018年2月18日)
『グレーゾーンが生き辛さを解消するマガジン』
を執筆しました。・障害との向き合い方
・コミュニケーション能力を普通レベルにする方法をまとめています。
「空気って、なんやねん」
かつての自分の悩みです。
高校生〜大学生のあいだ(7年間)ずっと悩んでいたのですが、笑いの勉強をしたら徐々に改善していきました。
“空気”の構造もある程度見えてきたので、同じ悩みを抱えるみなさんに共有したいと思います。
「空気が読めない」の“空気”とは
「空気を読め」と言われても、何がなんだかわかりません。
読めるものなら最初から読んでいます。
たぶんですが、空気は3つの要素に分解できます。
自分の立ち位置
その会話の参加者における、自分の立ち位置です。
立ち位置というのは、さまざまな要因によって固まります。
主に
- コミュニティへの参加度
- 年齢
- 話題に対する専門性の有無
これらが関係してきます。
この3要因が絡み合って、自分が発言してもいいこと・悪いことが大体決まります。
コミュニティへの参加度が高ければ、あまり気にせずに発言できます。
ここで重要なのは、立ち位置は参加者や話題によって変化していくこと。
コミュニティへの参加度が高くても話題に対する専門性がからっきしだった場合、むやみに喋りだすのは空気を壊すことにつながります。
会話(話題)の流れ
言い換えると「さっきはどんな話をしていて、今はどんな話をしているのか」です。
これを把握することで、一段と空気を読めるようになります。
今の話題だけでなく、その前の話題もなんとなく感じ取っていることが重要。
新しい話題を振る時は、この流れをもとに分岐させる方向を考えます。
例えば好きなテレビ番組の話をしていて、今度は好きな芸能人の話になった場合、「好き」をまたは「芸能人」を動かすのがベターです。
好きな芸能人の話をしていて、「逆に嫌いな芸能人って誰?」という風に転換するのは自然ですよね。
芸能人の方を動かす場合は、注意が必要です。
「じゃあ好きつながりで、好きな昆虫は?」という話題転換は不自然ですよね。
そういうことです。
これは「芸能感(テレビ感)」から離れすぎていることが不自然に感じる原因です。
ぼくの感覚ですと「好きな映画」くらいがちょうどいい距離感です。
会話の流れは、話題転換をする際の今の話題と次の話題との「距離感」とも言えますね。
もともとの流れが、距離感関係なしな感じだったら自由奔放に話せて超楽しいです。
話題が進行するスピード感
いわゆる「テンポ」です。
ぼくはスピード感あるやりとりが苦手なのですが、これも空気を構成する大事な要素です。
スピードについていけない時は、黙っているのが吉です。
「空気を読め」とだけ言う人は大したことない
のちのち気づいたのですが「空気を読め」とだけ言って、具体的なアドバイスができない人は大したことありません。
空気を読め、といちゃもんをつけることで自分のポジションを確立することが彼らの仕事です。
ちゃんとした人は、あとでこっそりと「あの時のあの発言はな、」と教えてくださいます。
空気読めと注意されても、気にしすぎる必要はありません。
優しい先輩や友人にそっと諭された時は自分の発言や行動を振り返ったほうがいいでしょう。
大したことない人の特徴も添えておきます。
大したことない人の特徴
- 声がでかい
- 「空気読め」と言ったあと、その場の空気の処理をしない
- けっこうスベってる
笑いを学ぶと空気への理解が進む
大したことない人の特徴の3つめ「けっこうスベってる」は、笑いを学ぶことで見えてきました。
ぼくの空気が読めないという悩みは、笑いを学ぶことで改善していきました。
本を読んだり、漫才やコントを見たり、落語を見たりしてわかってきた笑いの基本を紹介します。
これらを会話に意識的にとりいれることで、雑談がだいぶできるようになりました。
相槌を打つ
相手の話に「うんうん」などと、聞いている意思表示をすることです。
ボケる(ずらす)
流れからちょっとだけズラした発言をすることです。
ツッコむ
ボケることで生じたズレを愛を持って指摘することです。
タイミングが肝心です。
間をつくる
相槌・ボケ・ツッコミ、それぞれのタイミングを計ることです。
勇気を出して、空気を作りにいこう
空気は、作ろうとすることでより鋭く読めるようになります。
一番やりやすいのは、わかりやすくボケてみること。
例えば飲み会の解散時、友人の靴を履こうとして「それ俺のくつ」と言われたら「ああ、どうりで見たことない靴だと思った」と言ってみましょう。
「なんかサイズが合わないと思ったんだよね」でもいいかもしれません。
スベるかもしれませんが、それでいいんです。
大して失うものはありませんから。
いきなり空気を読めるようになるのは不可能です。
勇気を持って、笑いの基本要素を少しずつ実践してみてください。
きっとそのうち「空気」というものの輪郭がつかめてくるはずです。
本当に空気が読めるのは、行動起こせる人だけです。
それでは。