教養を身につけたい勉強嫌いは「まんがで読破シリーズ」を読むといいよ

勉強は苦手(もしくは、ガッツリやってこなかった)、でも、教養があったほうがいいのはわかってる。

というあなた。

「まんがで読破シリーズ」を読んでみるといいですよ。

筆者はいまライターをしているのですが、文章を書こうとすると、自分がいかにものを知ってないかと、感じることがよくあります。文章を書く際はたいがい調べ物をするのですが、こんな世界があったのか、と、発見の多い日々です。

と同時に、自分の教養のなさに悔しさを覚えたりもします。知れば知るほど無知を知るといいますか、無力感を覚えたり、胸にぽっかり穴があいたような虚無感にかられたりします。

そんな日々を過ごしていると「ううむ、教養を身に付けたい」と思うようになるんです。みなさんはどんな風に、教養を〜と思うようになったでしょうか。

筆者は、教養を身に付けたいのはライター業を充実させるだけではなくて、素敵だなぁと感じる人たちとお付き合いしたいという狙いもあります。

ライター業をしつつ、ゲストハウスにも勤めていた関係で、サラリーマンからヒッピーまで、年齢・肩書き問わず様々な人と接する機会がありました。今まで会ってきて、素敵だなぁと感じる人たちに共通しているのは「教養があること」です。

全く違うジャンルの人とでも、ぜんぜん抵抗なくお話しを弾ませられるといいますか、文脈を共有できるといいますか、とにかく引き出しがすごい。

そんな人たちに追いつくのは本当に至難の技で、どれくらい努力したらいいかわからないレベルです。でも、塵も積もれば山となる。じゃあ勉強だ。でも、なにをしたらいいかわからない。

筆者はめっぽう歴史に弱く「読むだけですっきりわかる日本史」という本を試しましたが、ぜんぜんすっきりわかりませんでした。おそらく、かなりわかりやすく書いてある部類なのでしょうが、歴史を活字で紹介されている本を読むのは苦手です。

そんなこんなで悩んでいたときに出会ったのが「まんがで読破シリーズ」です。前置きが長くなってしまいましたが、紹介に参りたいと思います。

まんがで読破シリーズのここがスゴイ!

名著の概要をサクッと把握できる

これ、本当にすごいんです。楽しく読んでいると、本当にサクッと、概要が把握できちゃうんです。まんがを読んでばかりで原作に触れたことはないのですが(ごめんなさい)、翻訳者(?)の方の、名著に対する尊敬の念を感じます。

何回も読めて、原作への入り口も良さそう

まんがであるが故に、何回でも読めます。したがって、定着率も高まります。歴史家、文学研究家、哲学者の方のように、ガチガチに把握する必要がない方はこれを読めば十分なんじゃないかってくらいです。

あとは、例えば資本論とかの書籍を買おうとすると、数千円くらいの出費になります。まんがで読破シリーズを読んでみて原作に興味がわいたら買う、とかもできますね。

要約のクオリティが非常〜に高い。のに、お手頃価格

これは肌感覚なのですが、要約がめちゃくちゃうまいです。まんがにするわけですから、文章の要約だけでなく、コマ割りや登場人物の表情にも気を配らなければいけません。原作の雰囲気が伝わるように、伝わるように、損なわないように、という尊敬の念と、読者に対する計らいを感じます。

そんな本が500円程度で読めるわけです。めちゃめちゃお得じゃありませんか?

Webページでは、ジャンル別に紹介するコーナー(http://www.eastpress.co.jp/manga/)もありますから、苦手ジャンルの本を片っ端から読むこともできます。立ち読み機能もありますから「買って損をした!」なんてことも少ないでしょう。

筆者が読破したなかでのオススメ

筆者が読破したなかでのオススメは以下です。今後も追加していこうかなーと思います。

資本論

資本主義の本質に迫る本です。「お金って、そういう風にできてたのか!」と、お金に対する認識ががらりと変わりました。

日本書紀

日本の成り立ちがぼんやりと見えてくる本です。権力争いのいざこざ、暗殺、天皇家の立ち位置ってこうなのか、そもそも日本書紀ってこういう書物なのかなど、ふむふむナルホドがたくさんつまっています。歴史が大の苦手な筆者(中学校時代はだいたい40点台)が読めたので、読めます!

わが闘争

ナチスドイツ、ヒトラーの過激さと、当時、孤独を抱えていたヒトラーの寂しさや、強烈なリーダーを必要としていたドイツの時代背景が見えてくる本です。「純血ドイツ人以外は排除」という主義はいま考えるとかなり過激に見えますが、それを受け入れた人々もいること・時代もあると知ると、人間って怖いなぁと、心の奥の方がきゅうぅとなります。

ナチスドイツ→過激という短絡的な認識でなく、貧困→苦しむ→誰がこんな世の中にした→ユダヤ人のせいだ→「そうだったのか⁉︎ なんてことだ、それは許せない。排除だ!」→それを信じた人たちがユダヤ人を殺していく。 と、人々が過激になってしまうプロセスが垣間見えます。

 

以上、まんがで読破シリーズの紹介でした。他によい本知ってるよ、という方がいらっしゃいましたら、ぜひ教えてください。

ABOUTこの記事をかいた人

編集者。メディアづくり・チームづくり・コーチング(編集の)が得意。生きづらさを市場化すべく試行錯誤中。薬を飲むの苦手、手数の多い単純作業苦手、声の大きい人苦手、飲み会苦手。根性叩き直し中。目標はリオネル・滅私。