どーも、えーたです。
先日、徳島県の神山町に行ってまいりました。高知からはバス&バスで4時間くらいだったかな。ちょっと遠回りするので時間がかかりました。行くキッカケになったのは、友達が住んでいることと、このメディアを読んだこと。おお、なにやら面白そうだぞ!? という勘。
1泊2日で行きまして、温泉と、滝と、宿泊場所の周辺をぐるっと回りました。徒歩&自転車でぷらぷらぷらぷらしまくりました。宿泊場所はカフェ・オニヴァというところで、2013年にオープンした、古民家を改装したオーガニックのカフェレストラン。古民家の一角に宿泊できるようになっています。
高知から徳島駅までバスで約3時間、さらに徳島駅からバスで1時間強。最寄りバス停の「寄井中(よりいなか)」を降りると、目の前には橋がありました。雰囲気ははこんな感じ。
自転車でぷらぷらしていると、なにやら他の建物とは雰囲気の変わった場所を発見。入ってみると、ご夫婦で経営されているオーダーメイドの靴屋さんでした。
カフェ・オニヴァから徒歩3分ほどのところにありました。看板を見ると、もともとは照明器具などを売っていたよう。電気屋さん?
「ガラガラ」
ぼく「こんにちはー」
奥さま「こんにちはー…?(カメラ持ってる、取材?)」※括弧内の気持ちはわたくしの憶測です。
ぼく「ちょっと、見させてもらっていいですか?」奥さま「どうぞどうぞー」
奥さまはもともと徳島出身で、ご主人は名古屋出身。
ちょこっとだけお話をするつもりが、楽しくなって15分くらい(?)話してしまいました。そーいうのは「いつものこと」だそうで「気を使ってくれた?」と思いつつも甘えてお話を聞きまくる(この辺はちょっと省みないといけませんね)。
ご主人は兵庫にいったりドイツにいったり名古屋に戻ったりと、各地を転々としていて、出身地に戻った時は「このままずっとココに居るのかな」と思っていたそうです。まさか徳島にくるなんて、という。
徳島に行くのはいいとして、つながりも何も無いってなったときに頼りにしたのが「神山塾」。サイトをザッと見た感じだと、仕事を”つくれる”人材育成をする事業でしょうか。
神山塾を経て、地元の方や移住者とのつながりをつくり、移住して半年でお店を構えるに至った。でもご主人は、半年というスピードでお店を構えるとは思っていなかったそうです。流れでそうなったというか、思いのほかスピーディにことが運んだのだとか。お話しさせてもらった中でで印象に残っているのが以下の台詞です。
「ここにずっと居るって決めたかというとそうではないし、もしかしたらまたどこかに移るかもしれない。ただ、いまはここに居るから、ここでやれること、やれるべき(とまでは言わないけど)ことをやってる感じかな。強烈な意志を持ってやってるのとは違うかな。まぁある意味流れに身を任せている部分もあるかも。」
暮らしていたら、こうなった、という。カッコいいいいいいいい!!!
もちろん、ただ漂流しているわけではないと思います。仕事に対して、暮らしに対して、何かしら決めている部分はあると思います。
それ以外のことは、流れに身を任せる。そーいう在り方もアリかもな、と感じました。過疎化が進んでいる地方では、移住者が求められています。もっと言うと、若者、自治体の立場では、税金を落としてくれる人たちでしょうか。
地域おこし協力隊では「任期満了後は自分で仕事をつくること、というかその土地で働くこと」が求められています。
でもそれって、移住希望者にとっては枷になりやすい。もっと他の土地も見てみたいのに、そこにいったん旗を立てないといけないの?という。
もしかしたら神山町には、旗を立てることを求めない緩やかさがあるのかもしれません。流れに身を任せることを、許す懐の深さが魅力なのかも。たった1日滞在しただけなので、推測もいいところですが。
1泊では全然足りない。もっともっと居たかった。今度は何時いくのかな。きっと行く時は、流れに身を任せて、だろうな。