Home / 学んだこと / あなたが文章を書けない理由は〇〇が足りないからだ。

あなたが文章を書けない理由は〇〇が足りないからだ。

Pocket
LINEで送る

文章が書けなくてお悩みのみなさまこんにちは。エーサです。

ライターとして記事を数百本書いた経験と、イシス編集学校の師範代(編集講師)をつとめた経験から学んだ、文章をかく基本的なプロセスを紹介したいと思います。

「お前誰やねん」という方は、まずは編んでる人をお読みください。

さて本題に入る前にひとつ、質問です。

“文章が書けない” ことを “〇〇ができない” という風に別の言葉で説明するとしたら、
〇〇には何が入るでしょうか。



はい、頭のストレッチお疲れさまでした。

なにか浮かんできたでしょうか。
適切な言葉を浮かべられない、話がそれる(文が整わない)、集中できないなど、いくつかのことが浮かんでいると思います。

それらはあなたが文章を書けるようになるためにヒントです。

当記事のタイトルは「あなたが文章を書けないのは〇〇が足りないからだ。」

こちらの空欄に入るものを、文章作成のプロセスに合わせて一つひとつ紹介していきます。

実は文章が書けないと一口にいっても、つまずいている部分は人によって違います。

「自分はどのプロセスでつまずいているのか?」

という視点で続きを読んでみてください。
あなたが文章を書けるようになるヒントが見つかるはずです。

それでは、いざ。

 

情報収集が足りないからだ

情報収集ってなんのことや!と思うかもしれませんが、ひとまず読み進めてみてください。

文章を区切っていくと、何になるでしょうか。
そう、単語です。例えば以下の文にはいくつの言葉があるでしょう。
(品詞がどうとか細かい点は置いておきます)

今日は友達と映画館へ行った。

これを文節ごとに分けると以下のようになります↓

今日は/友達と/映画館へ/行った。/

「今日」「友達」「映画館」「行く」4つの言葉がありました。

「今日」という言葉は“いつ?”に関する情報です。
「友達」という言葉は“誰と?”という情報。
「映画館」は“どこ?”を説明する情報といえますね。
「行く」は“なに(をした?)”かがわかる情報です。

ひとに何かを説明するには、だれもが言葉を使っていますね。
これは言い換えると、言葉を使って、相手に“情報を渡している”のです。

だから文章を書くには、まず情報収集をする必要があります。
決して難しい作業ではありません、誰もが毎日のようにやっています。

例えば先ほどの「今日は友達と映画館に行った」という文。

これだって、4つの情報を記憶から集めているんですから。ね、簡単でしょ?
といっても手がかりがないと大変だと思うので、お手軽なものを紹介します。

 

5W1Hフォーマット

5W1H自体は、英語の授業で聞いたことくらいあるかと思います。そう、あれです。

When(いつ):
Where(どこ):
Who(だれ):
What(なに):
Why(なぜ):
How(どのように):

これに該当する情報を集めれば、100文字程度の文章は書けるようになると思います。
あとは情報収集の前に、次のことに気をつけるといいでしょう。

 

テーマを決める

書き始める前にまず「テーマ」を決める。そののち、「何を」「どれから」「どれくらい」話すのか決める。それから文章を書き始めるのが、ロジカルな文章を書くために間違いのない方法です。
(新しい文章力の教室 苦手を得意に変えるナタリー式トレーニングより)

情報を集める前に、何に関する情報を集めるのかという「テーマ」を決めましょう。
例えば履歴書作成時に誰もが経験するであろう自己PR文。

自己PR文であれば、自分の経験に関する情報収集が必要ですね。
相手がどんな情報を欲しがっているのかを想像していけば自ずとテーマは絞られますね。

・何ができる人なのか
・何を根拠にそれを言っているのか
・それを裏付けるエピソード
・なぜそれをしたのか

だいたいこんな感じでしょうか。

 

分類作業が足りないからだ

情報収集をした後は、それらを分類します。
分類というのは、似た者同士を集めてグループを作ることです。

この作業、実はけっこう大変です。
なぜかというと、どんな視点でその情報を見ているか?を自覚する必要があるからです。

もう一度こちらの文章を使って説明します。

今日は友達と映画館へ行った。

この文には今日、友達、映画館、行った、という情報がありましたね。
なんとこれらの情報は、視点を変えることで別の情報へと変身するのです。

例えば「友達」は、自分とその人との“間柄”を示す情報です。
ですから親から見たら子供ですし、祖父母から見たら孫になります。

映画館は、スタッフから見れば職場、カップルから見ればデートスポット、テロリストから見ればターゲットになりうるわけです。

これは訓練をしないとなかなか難しいです。
が、いきなりここまでできる必要もありません。

フィーリングでオッケーです。
これとこれ似てるな、くらいで大丈夫です。

ここで説明している分類作業というのは、
“テーマに関係ない情報を排除する”ことを目的とします。

理由を説明しますね。

 

人の思考はまっすぐに進まない

他の言い方をすると、テーマに沿った情報だけ集めるのはほぼ不可能ということです。
これは連想ゲームをしてみるとすぐに理解できると思います。

ではやってみましょう。

ルール:パッと浮かんだものを書いていく。

りんご→?→?→?→?→?

りんごからスタートして、パッと浮かんだものを?の部分に書いてみてください。



はいお疲れさまでございました!

こんどは、浮かんだものの属性を浮かべてみてください。
りんごであれば「果物」とか「フルーツ」です。

ぜんぶ果物で統一された人、いますでしょうか。いたらぼくの負けです。笑

たぶん属性がコロコロ変わっていると思います。
りんご → アップル(会社)→ iPhone みたいな風に。
属性はそれぞれ果物、会社、スマートフォンですね。

こんな具合に、人の思考というのはキッチリとカテゴリ分けされてはいないのです。
だから情報収集をした後に、いちどふるい分けする作業が必要なんですね。

頭に浮かんだことを全部書くと主張が散らかってしまうのはこのためです。
書いてるうちに脱線してしまう人は、自分の書いた文章から情報収集をし、分類作業(テーマに関係ない情報を見つけ出す)をしてみましょう。

情報収集と分類作業にはマインドマップというツールが大変便利です。
ぼくはMindNodeというアプリを愛用しています。めちゃ便利です。

 

MindNode 2 – Delightful Mind Mapping App
カテゴリ: 仕事効率化
価格: ¥3,600

 

MindNode – Delightful Mind Mapping App
カテゴリ: 仕事効率化
価格: ¥1,200

 

構造化が足りないからだ

構造というのは、情報がある規則(ルール)に従って配置されているもののことです。
つまり構造化というのは、情報同士の関係にルールを持たせて、順番通りに並べること。

これだけだと意味がわからないと思うので、よく使っているPREPという構造を紹介します。

PREP構造

PREPは、論理的に文章を書くのに便利な構造です。

Point:主張したいこと(結論)
Reason:その理由
Experience:理由の支えとなる体験など
Point:主張したいこと(結論)をもう一度

最初に主張を述べて、その次にその主張をする理由、理由を支える体験、最後にもういちど主張を述べるという順番になっています。

PREP構造を使ってみよう

道具は使ってナンボなので、さっそく使ってみましょう。

Point:私は猫が好きだ。
Reason:猫を見ると笑顔になるからだ。
Experience:猫と戯れている時の表情を友人に撮影されたことがあり、確認してみると自分でも驚くほどの笑顔をしていた。
Point:ゆえに私は猫が好きだ。

いかがでしょう。
この例だと写真の表情を見ないとなんとも言えませんが、構造化のパワーは感じてもらえたかと思います。

とりあえずはPREP構造を覚えておけばおっけーです。

つづいてこのP、R、E、Pのそれぞれがどんな関係になっているかを説明します。
ちょっと難しいので、興味がない人は読み飛ばしてもかまいません。

 

PREP構造はそれぞれが演繹的な関係になっている

演繹は、いくつかの前提をもとに結論を導き出す方法です。
演繹を理解するには、おそらく演繹的な感覚をつかむしかありません。

感覚をつかむために「三段論法」というものを猫好きの主張を使って紹介します。

三段論法というのは、前提Aと事象Bをもとに結論Cを導き出す方法です。
(前提Aか正しくないと結論が狂うという弱点があります)

☆ 三段論法:猫好きの主張 ☆

前提A:猫好きは、猫を見ると笑顔になる
事象B:私はいつも、猫をみると笑顔になる
結論C:私は猫好きだ

はい、猫好きという結論を導き出せました。
ここでPREP構造に戻ります。

Point:私は猫が好きだ。
Reason:猫を見ると笑顔になるからだ。
Experience:猫と戯れている時の表情を友人に撮影されたことがあり、確認してみると自分でも驚くほどの笑顔をしていた。
Point:ゆえに私は猫が好きだ。

この例では、RとEの前提をもとに、Pを導き出しています。
つまり、R・E対Pの関係が演繹的ということです。

もっと詳しくいうと、
RとEの前に「猫好きは猫を見ると笑顔になる」という大前提が潜んでいます。

この大前提をもとに猫好きの論理が展開されていたのです。

演繹的感覚、一発で掴むのは至難の技です。
PREP構造を何度も使っているうちに馴染んでくると思いますよ。

◆◆◆

構造化の話はちょっと難しかったかもしれません。
要約すると構造化というのは「どんな順番で情報を並べるか」を決めることです。

いきなり順番を決めるのは難しいので、
PREP構造を使っておけば論理的になりますよというお話でした。

もっと詳しく知りたい方はロジカル・シンキング―論理的な思考と構成のスキル (Best solution)新しい文章力の教室 苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング できるビジネスシリーズあたりを読むのをオススメします。

 

ロジカルシンキングは論理の勉強、新しい文章力の教室は、構造的な文章の書き方の勉強になりますよ。

 

文章を書く経験が足りないからだ

お疲れさまです。いよいよ最後です。
情報収集をして、分類作業をして、構造化した後はついに文章の形式に落とし込みます。

というか実は、構造化までキッチリできれば文章は書けます。
そこから先は表現の領域なので、文筆家でない限りそこまで追求する必要はないと思います。

文章を書くまでにこんなプロセスがあったなんて、驚きでしょう。
ぼくもめっちゃくちゃ驚きました。
文章を書く仕事をするようになって、こ、こりゃ大変だ〜と身に染みました。

最後に「経験が足りないからだ」なんてミもフタもないことを言ってるかもしれませんがこれは本当のことなのです。

書かないことには上達しませんから、とにかく書いてみましょう。
最初は下手くそで当たり前。ぼくのブログだって、最初の方なんかヒドイもんです。

 

なぜ“書けない”と感じるのか

おまけにぼくの持論も添えておきます。
あなたがなぜ文章を“書けない”と感じるのか?

それは頭の中にあるイメージと実際に書いた文章とのギャップがあまりにも大きいからです。
言葉とは頭の中にあるイメージを、言葉という記号に置き換えたもの。
この記事でなんども書いたように、言葉とは情報のこと。

言葉という情報を集め、つなげたものが文章です。

イメージにぴったりとハマる言葉を見つけるのは、簡単なようでなかなか難しいのです。
頭の中に浮かんでいるものを純度100パーで取り出すのは極めて難しい(たぶん無理)

だから、歌ったり踊ったり奏でたり語ったり描いたり多様な表現が生まれるわけですね。
だから、言葉にして並べてみた結果を眺めて「なんか違う…(´;ω;`)ションボリ」となるのです。

持論でした。

 

まとめ

・文章を書くプロセスは情報収集、分類作業、構造化、そして文章化の順番
・つまずく人は、文章を書く前につまずいている
・自分がどこでつまずいているのか、見直してみよう!

文章に関する悩み募集中です。
Twitter:@awayukiryokanにDM下さいませ。

Pocket
LINEで送る

About エーサ(Eita Sato)

移動型のライター・編集者。3ヶ月〜1年スパンで拠点が変わる。得意ジャンルは旅・ライフスタイル・テクノロジー。インタビューが好き。 趣味は旅・読書・ランニング・喫茶店巡り。旅は、現地に紛れ込んでその土地の空気感を肌で感じ取るスタイル。

Check Also

「空気が読めない」を治すには笑いを学ぶといいよ【体験談】

こんにちは。エーサです。 ぼく …

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA