こんにちは。エーサです。
原稿料を踏み倒されそうになり、先方との話し合いでは解決できず、民事調停までもつれ込んだお話シリーズです。
今回は民事調停のことを忘備録として書いておきました。
シリーズ全部を書き終えたら、もうすこし読みやすくまとめますので、多少荒く書かれておりますこと、ご容赦くださいませm(__)m。
民事調停とは
調停は,裁判のように勝ち負けを決めるのではなく,話合いによりお互いが合意することで紛争の解決を図る手続です(参考:裁判所| 民事調停)。
当事者同士で話し合いをしても解決できない問題を、第三者も交えた上で話し合って、合意のもとで解決を図りましょうという手段です。
ぼくは裁判の一歩手前みたいな感覚で捉えています。
ここでも合意ができなかったら裁判をして勝ち負けを決めましょうという感じです。
▼ 解説動画(参考:裁判所)▼
民事調停をする方法
民事調停をしたいですと裁判所に言うことを「申し立て」といいます。
民事調停をするには、相手方の住所のある地域を、担当している裁判所(これを管轄裁判所といいます)。
大抵は契約書に「紛争の際は所轄の〇〇裁判所にて解決を図るものとする」といった風に記載されているかと思います。
管轄裁判所を調べる場合はコチラ
http://www.courts.go.jp/saiban/kankatu/index.html
申し立てが裁判所に受理されると『調停期日呼び出し状』という書類が裁判所より届きます。
ぼくの場合は期日の約1ヶ月前に届きました。
そこに記載されている期日、場所にて、調停が行われます。
申し立てに必要なもの
申立書
裁判所へ「民事調停をしたいです」という旨を提出する書類です。
申立人の住所・電話番号・氏名、
相手方の住所・電話番号・氏名
加えて、申し立ての趣旨(例えば、相手方は申立人に10万円支払うこと、など)を簡潔に書きます。
裁判所のHPではいくつかの事件に応じたフォーマットと申立書の記載例が配布されています。
ぼくの場合は配布されているフォーマットに該当しませんでしたので、裁判所へ行き、状況を説明した上でフォーマットを自作しました(フォーマットは裁判所の方に教えていただきました)。
そうして『調停申立書』と『紛争の要点』という書類を提出しました。
紛争の要点は、いつ・どこで・なにがあったか、という事柄を並べて紛争の経過をまとめたもの。
ぼくの場合で言えば、いつ契約を結んで、○月×日に記事を△本納品して、支払期日はいついつで〜相手方の対応は〜といった感じです。
いつ・どこ・なに・だれ、という情報と数字、が重要です。
登記簿謄本
会社情報が記載された書類で、相手方が法人である場合に必要。
申立書類に記載する相手方の住所は、こちらに記載されているものを書きます。
登記簿謄本は法務局で申請できます。
各地方の法務局を調べる場合はコチラ。
http://www.moj.go.jp/MINJI/minji10.html
申し立て手数料
裁判所に支払う手数料です。
相手方に請求する金額によって、支払うべき手数料が定められています。
10万までであれば500円、そこからは10万円ごとに500円が加算されます。
100万円を超えると、20万円ごとに500円ずつ加算されていきます。
裁判所の配布している手数料早見表↓
http://www.courts.go.jp/vcms_lf/315004.pdf
証拠書類等
紛争の要点に記載した事柄を証明する根拠です。
ぼくが用意したものは、以下の5点です。
- 契約書
- 仕事の受注から原稿の納品および検収完了までのやりとりが書かれたメール
- 内容証明郵便
- 納品原稿
- 修正済み(検収済み)原稿
- 電話内容の書き起こし書面
電話は録音して、裁判所と相手方と自分用の音声データを作成しましたが、裁判所は書類しか受け付けていなため、音声データを書き起こした書類を用意しました。
申立書、紛争の要点、証拠書類はそれぞれ3部ずつ必要です(裁判所、相手方、自分の控え用)。
それを持って、調停期日に臨みます。
申し立て費用まとめ
申立費用は、以下のとおり。
申立手数料…500円
切手代…810円
登記簿謄本申込み料…600円
合計1,910円
切手代は、相手方と自分に『調停期日呼び出し状』など、
裁判所からの通知を送るための費用です。
最終的に余った場合、返還してもらえます。
上記以外には、法務局や裁判所へ行くまでの交通費、精神的エネルギー、証拠集めや書類準備にかかる時間ですね。
まとめ
調停期日呼び出し状が届いた時は「いよいよか…」という気持ちになると同時に「どんな感じなのだろう」と期待と不安が入り混じった気持ちになりました。
あまり期待せずに、起こったことを述べ、それに基づいた正当な主張をするように心がけよう、という気持ちをつくりました。
結局相手方から、調停期日前に和解の申し出があり、調停するには至りませんでした。
ここまで準備をして実行したのだから、せっかくなのでやってみたかった。
そんなに大きな案件ではありませんが、精神的にまじで疲れました。