WEB上の文章の書き方の基本

※この記事は、WEB上で文章を書く際に気をつけておきたいことをまとめている途中のものです。書き始めたら調べ物をして追記したい箇所やもう少し深く考えたい箇所がでてきたりして、いつまでも公開できそうにないため、小出しで公開していくことにしました。

記事の品質を安定させるための考え方を書いていきます。

文章を構成する主なパーツ

タイトル

SNS、テレビ、公共交通機関。広告、広告、広告。

どこもかしこも広告だらけの現代、視線の奪い合いが繰り広げられています。そしてみな忙しく働いている。そんな状況下で記事を読んでもらうには「目に留まる」ことが第一の関門です。記事タイトルの目標は読者の目に留まること。

記事と読者との間に関係線を引くんですね。「この記事はあなたに関係があります」「あなたと繋がりたがっている情報がここにあります」こんな風にお知らせする役割を担います。

ちょっと見方を換えると、商品の”包装”といってもよいかもしれません。パッケージデザインですね(テキストのみではありますが)。

例えば弊ブログでは”「旅行の荷造りがめんどくさい」という同志へ【コツ&リスト紹介】”という記事が「旅行 荷造り めんどくさい」というキーワードで、1ページめの1番上に表示されます。

ぼくは旅が好きなのですが、荷造りは本当に苦手。同じような方を”同志”と(勝手に)呼びかけるタイトルを付けてみました。

読み手にどう呼びかけようかな…と想像することがコツです。

リード文

リード文の役割は、読み手をその中身(記事の内容)へと招き入れること。たとえ内容に自信があっても、書き出しで離脱されたら良さが伝わらないためです。

経験的には、最初の1~2行をザッと読んで「読まなくていいかな」と決めることがあります。テンション高く「こんにちは!!!」みたいな挨拶が冒頭にくるやつはだいたい読みません。

読み手の心をグイッと引き込むにはそれなりのパワーが必要です。パワーというか、どれだけ想像できるか、でしょうか。

語りかけたり・読み手の心を代弁したりする方法が共感を呼びやすい(つまり興味をもってもらいやすい)のかなと思います。

読み手との対話をイメージすると「こんにちは」や「はじめまして」というセリフが出くるかもしれません。でもたまには遊んでみたくもなりますよね。エッセイみたいなものを書いて、独特な書き出しをするのも楽しくと思います。

でもあくまでも王道は、読み手と対話するイメージを持つこと。読んでほしいなら。ただ置いておく、という人もいると思います(ぼくはどちらかというとそっちのほうが好きです)。

見出し

 
見出しは本で言うところの目次です(すでに言い尽くされている感がありますが)。

概念というのはカテゴリー>クラス>インスタンス、という風に見なすことができて)、大雑把にいえば、情報を大づかみする言葉、細部を表す言葉という風に分けることができます。

だから見出しには大づかみするための言葉を反映させることが望ましいんです。

目次があることで本が読みやすくなるように、見出しを読むことでその記事が読みやすくなる。もっと細かいことをいえば”読み返しやすくなる”。

人間は輪郭→内容という風に情報処理をするため(肌感覚ですが)、記事における輪郭(見出し)をハッキリとさせるほど全体像を把握しやすいものになる、という持論です。

記事の輪郭線を頭の中に描ける見出しづけが理想です。具体的には、その段落を貫く言葉(キーワード)を用いること。それができれば読み手は、見出しをさらうだけでキーワードを拾い集めることができます。内容を読み進めるにしたがって、キーワードの周辺に関係する言葉群が紐付けられていく寸法です。

本文

最難関です。本文は記事の中身になりますが、ここのコツというのは「情報を置いておく」くらいのスタンスでいることだと思っています。

書き手としては、タイトルで目を引いて、リード文で心を掴んで、やっとこさ本文へと入ってもらった、という感覚になりますが、読み手はそんなの知ったこっちゃないからです。

「情報を置いておく」のは、読み手との距離感を調整する役割もあるかもしれません。グイグイと迫るのは暑苦しいですし、変に謙(へりくだ)るのも、よそよそしいのも読む気が失せますよね。

対話を進めていくのにほどよい距離感というのがあって、それを実現するのが「置いておく」というスタンスなのかもしれません。

また言葉や文章はヒジョ~に属人的なものなので「何をどのような順番で書くか」という型はあっても、文体にはその人自身が表れます。ですので、内容を読んでほしければ(意図した通りに伝えたければ)、執筆者の気配のようなものはなるべく消して、ただ情報を置いておくというスタンスでいるのが無難な方法。

個性はどうしたって滲み出る。

「もうこれ以上は工夫できない」と思うくらい磨いたら、あとは読み手に託すのみです。誤読も歓迎しましょう。

ときには「どう読んだらそのような解釈になるのか」と腹をたてることもありますが、読み方の多様さを面白がれるくらいになりたいトコロです。

結びの文

記事によって異なりますが、読み手の理解を助けたり、行動を促したりすることが主な役割だと考えています。

「目を引いて、心を掴み、内容に目を通してもらった状態がイマココ。ではそのあとはなにをするべきなのか?」発想のベースはコレです。

プレゼンテーションであれば、内容の反芻(サッとおさらい)をして余韻が残るように幕を閉じるのが有効です(経験上)。スカウトメールや販売促進用のLPであれば、お返事をもらったり問い合わせをもらったりするなど、読み手の行動を促したいですね。
 
対面で行うコミュニケーションでいえば、去り際に近いと思います(私は得意ではありませんが)。

セールス系の本なんかを読むと「今すぐ行動しないと損をする、貴重な機会を逃してしまうと思わせる」というテクニックが書かれているんですが、ぼくはこれが大嫌いです。

通販番組の最後に、値下げして、オマケ付けて、「30分以内にお電話をいただけた方にだけ!」といってサッと締めるアレです。
「そんな高性能なわけない」「どーせ値段が高いに決まっている」などと考えている時点で販売者の術中にハマっているんですよね。

ぼくは大体、どのような行動を起こしてもらいたいか、もしくはどのような状態になってもらいたいかを定めて、それに合わせたセリフを置くようにしています。

決まった文言はなく、書いていくうちに浮かんできたことを綴っています(たぶん)。この記事であれば、けっこう長々と書いてしまったので「たいへん長くなってしまいましたが、何かヒントになりましたら幸いです。」みたいな無難なことを書くと思います(笑)
 

ABOUTこの記事をかいた人

編集者。メディアづくり・チームづくり・コーチング(編集の)が得意。生きづらさを市場化すべく試行錯誤中。薬を飲むの苦手、手数の多い単純作業苦手、声の大きい人苦手、飲み会苦手。根性叩き直し中。目標はリオネル・滅私。