文章が書けない…と感じる理由は“書く前”にあった【ライターの豆知識】

文章が書けない、、、と頭を抱えた際に思い出したいことをまとめた振り返り的なブログです。

編集やライティングの仕事を通して気づいた学びをまとめたもので、同じ悩みを抱える方にとって役に立つよう、またサクッと読めるように書きました。

なぜ“書けない”と感じるのか

これは持論なのですが「書けない」の正体は、頭の中にあるイメージと実際に書いた文章とのギャップです。書きたい文章の漠然とイメージはあるものの、いざ書いてみると「何かが違う」と感じる。

なにが違うのか。その原因はさまざまありますが、当記事では「大体このあたりに分類できるだろう」というものをまとめました。ひとことで言えば「文章を書くプロセスを知らない」こと。筆者は長めの文章を書く際に

  1. テーマを決める(目的、内容)
  2. 思いつくことを書き出す(箇条書きなど)
  3. それを眺めてテーマに関係ないものを省く
  4. 順番を検討する
  5. 書き始める

という順番で進めていきます。注目してほしいのは、書き始めるまでに4つのプロセスがあること。このどこかが足りないために「書けない」と感じている可能性が高い。

以下、この中から特に重要な2つの作業に絞って紹介します。

テーマに関する情報収集

「情報収集って?」と思うかもしれませんが、ひとまず読み進めてみてください。

突然ですが以下の文にはいくつの言葉があるでしょう。

今日は友達と映画館へ行った。

これを文節ごとに分けると以下のようになります↓

今日は/友達と/映画館へ/行った。/

「今日」「友達」「映画館」「行く」4つの言葉がありました。

「今日」という言葉は“いつ?”に関する情報です。
「友達」という言葉は“誰と?”という情報。
「映画館」は“どこ?”を説明する情報といえますね。
「行く」は“なに(をした?)”かがわかる情報です。

ひとに何かを説明するには、だれもが言葉を使っています。これは言い換えると、言葉を使って、相手に“情報を渡している”といえます。

だから文章を書くには、まず情報収集が必要です。この作業が不足しているために書けない問題が生じます。

情報の分類作業

情報収集をした後はそれらを分類します。目的は、テーマに関係ない情報を排除すること。

人の思考はまっすぐに進まないので、連想を進めているうちにテーマに関係のない情報も混じってきます。それを取り除く作業をしていないためにおかしな文章になる。けっこう骨の折れる作業ですが重要です。

慣れとくると「この情報は違う」とパッとわかるようになりますが、最初のうちはフィーリングで取り組むしかないと思います。

オマケ:情報収集フォーマット

短い文章を書くもの、長い文章を書くものと分けて紹介します。

 

▼5W1Hフォーマット

5W1Hは、英語の授業で聞いたことがあると思います。あれです。

When(いつ):
Where(どこ):
Who(だれ):
What(なに):
Why(なぜ):
How(どのように):

誰かに何かを報告する際に便利です(ニュースの文章はこの項目が網羅されています)。また自分の書いた文章に対して「どの情報が欠けているのか」を点検する際にも使えます。

 

▼自家製フォーマット

長めの文章を書く際に使うものを紹介します(フォーマットと呼べるか怪しいですが)。エクセルに全て書きだす方法です。

書き出した内容を見ながら、「これは不要」「ここを具体的にする」などと唸りながら執筆をしています。

最初は紙に書き出していましたが、紙の消費量がすごいことになるのと手が追いつかないのとでエクセルを使う方法に落ち着きました。

まとめ

文章を書くプロセスのうちから、テーマに関する情報収集、情報の分類作業の2つを強調して紹介しました。

実は「書けない」問題、筆者もよく陥ります。そのたびにこのプロセスを思い出しつつ、躓いているポイントを点検しています。

「書く前にもいくつかのプロセスがある」という点を覚えておくことが問
題解決のスピードアップにつながると思います。

ABOUTこの記事をかいた人

編集者。メディアづくり・チームづくり・コーチング(編集の)が得意。生きづらさを市場化すべく試行錯誤中。薬を飲むの苦手、手数の多い単純作業苦手、声の大きい人苦手、飲み会苦手。根性叩き直し中。目標はリオネル・滅私。